頭蓋骨は、あたかも呼吸をしているようにリズミカルに動いています。この動きが悪くなると様々な障害が生じる。頭蓋骨は23個の骨が組み合わされてできていて、骨と骨のつなぎ目を「縫合」といいます。頭蓋骨の縫合は不動ではなく動くのです。脳は脳脊髄液がいっぱい満たされている容器の中で浮いている状態になっています。脳脊髄液の生成は吸収に比べて倍の速さで行われていて、この落差が脳脊髄液の循環の駆動力になっています。脳脊髄液が生成されて頭蓋骨の内側で充満すると、一時的に頭蓋骨は膨れます。その後、脳脊髄液の生成はストップし、脳脊髄液の排出だけされると、頭蓋骨が縮みます。頭蓋骨は膨らんだり縮んだりの収縮を、一分間に6〜7回行っています。縫合の中にある受容器がセンサーの役目をしています。 頭蓋骨関係で障害や変化があると硬膜が異常緊張して、静脈洞ドレナージュ(排出)が悪くなり脳脊髄液の流れが悪くなります。更に脳神経を拘束してしまい、神経機能に悪影響がでてきます。
脳脊髄液は神経に栄養を与え、老廃物を取り去る新陳代謝を司っています。脳脊髄液は動脈からの濾過作用によって生成されており、全量は100mmlから150mmlとされ、ている。1日に3〜4回、全量が入れかわる。脳脊髄液は側脳室脈絡叢と第三脳室と第四脳室で生成される。側脳室で作られた髄液は室間孔を通って流れ、第三脳室を通って中脳水道、第四脳室へと至る。そこから更に第四脳室からクモ膜下腔に入って、脳及び脊髄から仙骨まで波動循環し、再び脳に戻ってきます。そして頭蓋骨のてっぺんの内側の上矢状静脈洞という部分で大半が吸収されます。
脳脊髄液の循環障害は硬膜の捻れ(緊張)が原因で引き起こされます。硬膜は、頭蓋骨にあっては頭蓋骨の内側の骨膜に付着し、頚椎の3番まではその椎骨の内側に付着します。それから下の頚椎や背骨では脊柱管の中でホース状に脊髄を包んで腰椎まで垂れ下がっており、仙骨の中で仙骨の骨膜に付着しています。そのため頚椎や胸椎、腰椎にわずかな歪みやズレが生じると、その内側の脊柱管の中を通っている硬膜にもわずかな捻れが生じます。するとクモ膜下腔のわずかな隙間も狭くなり、脳脊髄液の循環が悪くなります。こういう状態は頭蓋骨の縫合の可動性の悪くなると頭蓋骨の中でも起こります。縫合は最大で0.8mm動きます。 大脳鎌、小脳鎌、小脳テントはすべて頭蓋硬膜のひだで形成されている。これらは膜2枚分の厚さがある。頭蓋骨関係で障害や変化があると大脳鎌、小脳テントにおける動的相互関係の正常なバランスはありえなく、異常な膜緊張があれば、静脈洞ドレナージュ(排出)を良くすることができない。 硬膜に緊張があると神経(脳神経等)を拘束してしまい、神経機能に悪影響がでる。
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