9日目(4月29日)ヒワ〜ブハラ     

 今日も朝は早い、5時半に起きて直ぐにホテルの屋上へ、屋上にはツアーのメンバーがカメラを構えて
日の出を待っている、今日も良い天気、ここでは雨はほとんど降らないと言う
やがて、東の空が赤くなってきた・・・・・ヒワの町が赤く染まっていく

ヒワの町の夜明け

 今日の午前中は自由行動、朝食を食べた後、7時半、一人で内城の中を歩く
この早い時間ではお土産店のオープンしていないし、うるさく付きまとう売り子も居ない、
地図を見ながら、のんびりと・・・、朝は日陰にいると寒いほどの陽気である、

 バザーが開かれている東門の所に行ってみる、まだ時間が早いので殆どの店が準備中
いろいろな日用品から食料、衣料品などなど・・・・・準備中の為にお客は少ない
一回り、見て回る、

 子供たちが学校へ行く様子を見ながら、1時間ほど歩いてホテルに帰ってくる、
後は早く起きたので眠くなり、部屋の中で昼寝、優雅な一時
11時に昼食、ホテルのレストランで食べるが、レストランに入る為には履物を脱ぐ、
日本と同じ様に裸足で、畳の替わりに絨毯が敷いてある

 シシカバブ(肉の串焼き)がでる、臭みがなくて美味しかった、
ホテルを出発する時、ホテルのオーナーの家族をインスタントカメラで写して渡す
赤ちゃんと幼児、どこの国でも子供達は可愛い

早朝のヒワの町 シシカバブ(肉の串焼き) ホテルオーナーの子供

 12時15分、ヒワの町を後にする、郊外に出ると畑が続く、今は何も植えてないが、
これから綿花が植えられると言う、
また、街路樹に桑の木が多いのも驚き・・・・養蚕をしているのであろうか・・・・・・

 ホテルから1時間ほど走った所でアムダリア川を渡る、この橋は今年の3月に開通したばかり、
橋の近くてトイレストップ、写真を撮りたいが、橋の写真は禁じられている、
ここからは砂漠の道が続く

 30分ほど走るとアムダリア川の沿岸へ、キジルクル砂漠(赤い砂漠)の中にこんな大きな川が
流れているとは・・・・不思議、この川の恩恵で沢山の村々が出来たのであろう
満々と水をたたえる川、これ以降、この川から枝分かれした用水を見る事が多くなる、

アムダリア川 用水 砂漠の道

 砂漠の同じような景色を見ながら、ガイドの説明に耳を傾ける
ウズベキスタンの結婚事情・・・・・男性は25歳以下、女性は20歳以内に結婚、理由は子供が居ると
兵役を逃れる事が出来るため、18歳から兵役の義務がある、
子供は2〜3人、離婚率は低いとの事

 女性は結婚して子供を産んだ後、学校へ、例えば16歳で結婚、17歳で出産、子供が2〜3歳に
なると、子供を預けて学生、その後は弁護士、医師、先生などなる人が多いとか・・・・

 人気のある職業はエンジニア、学者、不人気は先生・・・・公務員で給料が安いから
医師、同じように給料が安い、日本とは逆である、

 嫌われている職業は警察官(能力が無い人がなる)スターリン時代の弾圧の歴史があり、嫌われて
いると言う・・・・いまだに古い役人主義が横行している様子、キルギスでの出来事といい、
警察官はあまり良い印象ではなかった、

 砂漠の風景は変わらず、しかし、道々には黄色の花が咲き、珍しい植物がある
砂漠でトイレ休憩した時に早速見てみる、葉っぱも無く、筒状に伸びた花だけの植物
ガイドに花の名前を聞くと難しい名前・・・

ポドゼンカ・ムノゴソエトナヤ 砂漠の野菊??

 ポドゼンカ・ムノゴソエトナヤ・・・・・・この花は3月〜5月に花が咲き、5年ほど毎年花を咲かせる
その後は枯れてしまうが、地下茎で増えて行くとか・・・今が花の季節、たくさん咲いていて
車で走っていると、30〜40センチ程の植物の為に目に付く、

 砂漠と言っても、小さな草が生え、花も咲く、小さな草がだんだんと大きくなってきた、所々には
白い塩の砂漠があり、小さな沼が見えてくる

同じような砂漠の風景だが、微妙に違っている、塩湖跡があり、沼がある、

 沼が見えてくるようになると畑が見えてきた、人家も・・・・・・検問所を通り過ぎるとブラハの町へ
7時15分、ヒワから7時間かかりブラハのパレスホテルに到着、
 
 ホテルは混雑している、そして部屋が無い・・・・・・・二人参加している人達はスイートルームへ
一人参加の3人がスイートルームへ、私もスイートルームへ、ラッキー
二泊する予定の為に今晩一晩だけの条件付きであるが、・・・・

 部屋の中はさすがにスイートルーム、広い、8畳位の部屋が二部屋、洗面所トイレは二箇所
ベットはキングサイズのダブルベット、両方の部屋からはベランダがあり、何処からもベランダに出る事ができる、

パレスホテル スイートルームに泊まる


 8時よりホテルのレストランで夕食、レストランも満員、メニューは前菜各種、おかゆ、揚げた魚
隣のテーブルではオーストリアから来た団体の観光客がいて、その中の一人が今日が誕生日
ケーキのおすそ分けを戴く、お礼に皆で「ハッピーバースデー」の歌でお返し

 食事の後、希望者をガイドがスザニ(糸で刺繍する事を意味し、刺繍を施したこの国の伝統の布)
を作っている職人の親方の家に案内すると言われて参加する事にする、
バスで出発するが、連絡ミスの為に添乗員とツアーの一人をホテルに置いてきぼり

 バスは改めてホテルに迎えに行くので、その間、町の一角で待つ事になる、小さな店の中に
キャンデーを売っている、表示の値段をみて250スム(約250円)でキャンデーを買ったら
1キロもあった、

 全員が揃った所でガイドの案内で狭い路地に入って行く、街灯などは無いので暗い、
路地の奥の大きな一軒の家の中へ、その家のご主人が出迎えてくれる、
中に入ると、びっくりするような豪邸、早速スザニを出して見える

 スザニはチェーンステッチで刺繍した布、昔からこの中央アジアでは盛んに作られていたが、ソビエト
時代に禁止されて、その間スザニを作る職人が居なくなってしまった、独立後、スザニを復活させたが
昔のスザニを参考にして、新しく製作しているとの事

だから昔のスザニの方が素晴らしい物が
多い、ここの主人はスザニ職人の親方で
古いスザニを集めていて、それを売りたい
との事、しかし、値段は目が飛び出すほど・・・・・の値段、ツアーの人達は新しい
スザニでテーブルクロスなどを買われる
それでも値段は2〜3万以上する、
私は見るだけである、
なるほど・・・・古い物はステッチがとても細かく出来ている
新しいスザニ スザニ職人の親方の居間

 10時半ごろにホテルに帰って来る、スイートルームは一人で泊まるには広すぎて落ち着かない
ベットも大きすぎて、ベットの上で運動会でも出来そう・・・・