和紙ってどんな紙のことをいうんでしょう? 何が和紙で何が洋紙なんでしょう? 和紙と洋紙を区別するようになったのは明治時代(およそ130年前)になってからです。江戸時代が終わり明治時代になると、機械による印刷がひろまりました。印刷がひろまるということは、紙をたくさん使うということですね。はじめは、手すきの紙が使われましたが、機械すきの紙が普及し、多く使われるようになりました。機械すきの紙は木材パルプを原料としていて、コウゾなどを原料としていた手漉きの紙と紙質がかなり異なります。 そこで、だれともなく今まで日本に伝わる手すきの紙を「和紙」、新い機械すきの紙を「洋紙」と呼ぶようになりました。 私なりに和紙と洋紙を区別してみます。(決まりはがありませんので、人によって意見がちがいます) |
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日本で作られる、伝統的作り方と道具、原料による手すき紙。 |
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日本で作られる機械すきによる紙のうち、原料がコウゾ・ミツマタ・ガンピなど古来日本で使われてきたもの使ったもので、手すきの紙に似せた紙。 (私個人としては、機械漉き和紙という呼び名はキライ!! みとめたくない!!) |
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日本以外の国、地域で作られる手すきによる紙。(主にヨーロッパやアメリカ) |
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機械すきによる紙のうち、古来日本で使われてきた原料以外のものを使ったもので、手すきの紙に似せていない紙。(日本国内で生産されたものを含みます) | |
紙漉きの方法や原料によってでは区別できないこともありますが、細かいことを言うと切りがありませんのでおおざっぱに区分しました。 個人的には機械漉き和紙と呼びたくありませんが、世間でそのように呼ばれていますので、一般の人が混乱をきたさないように、あえて分類しました。 |
手漉きの紙と機械漉きの紙の違い |
機械すきの技術はめざましく進歩していて、手すきと見間違えてしまうものもたくさんあります。そういう紙は別として、手すきと機械すきの決定的な違いは紙の連続性です。 かんたんに言うと、手すき紙は大きさ(長さと巾)が限られた一枚のシートです。機械すき紙はどこまでも続く(機会の能力などの限界はあります)長い紙をすくことができるということです。トイレットペーパーを見ると分かりますね。 |
手すき和紙と手すき洋紙の主なちがい | ||
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コウゾ・ミツマタ・ガンピなどの植物から紙をすくために取り出した繊維 |
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モメンやアサのボロ布をリサイクルしたもの | |
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流しずき(トロロを混入し、すけたを前後左右にゆり動かす。)※希に溜め漉きもある |
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溜めずき(すけたを動かさない。トロロも入れない。) | |
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日本 |
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主にヨーロッパ・アメリカなど |
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