カンゾカシキ(コウゾ蒸し):愛知県小原村

 「カンゾカシキ」とは、和紙原料のコウゾを蒸し上げ樹皮をはぎ取る作業のことです。カンゾは「コウゾ」、カシキは「コシキ」が訛ったもので、この地方の方言です。
 以前は村内外からコウゾを集め、1週間ほど昼夜休むことなく作業が続けられたそうです。昭和40年代までは盛んにおこなわれていましたが、今では和紙のふるさとでおこなわれるだけとなってしまいました。
コウゾを束ねる
コウゾを束ね、長さをそろえます。
束ねたコウゾを釜の中に並べる
束ねたコウゾを釜の中に並べる
甑(こしき)でコウゾを蒸す
甑(こしき)でコウゾを蒸します。

甑の仕組み
甑の仕組み

樹皮をはぎとる
樹皮をはぎとります

 このように、下に向けて一度にはぎ取ると表皮が浮いてきます。バナナむきはいけません。
 最後が筒にならないように注意します。

はぎ取られた樹皮
はぎ取られた樹皮を黒皮と呼びます。

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