貴方は番目のお客様です。ようこそ! 編集・管理人: 本 田 哲 康 |
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私は、NHK教育テレビ番組を見て、驚いた。 ビデオを繰り返し繰り返し、見返してまとめました。1時間番組で、何回かに分けて解説していた。これを以下 のように要約してみました。 |
その 1 |
素 粒 子 |
過去百年間、「人間の五感を超越した不思議な世界が存在しているのではないか?」という一つの疑問は、科学者たちを悩ませてきました。 しかし、神秘主義者たちは、「その世界には霊魂が溢れている。」と、そんな世界を信じてきました。 物質を構成する基本的な要素、素粒子の正確な位置を、割り出そうと試みたが、まったく不可能だった。 そして、この1920年代以降、物理学者はある奇妙な現象に戸惑っていた。 素粒子の特性を調査してゆくと、その実態は、どんなSF小説より、遙かに奇異なものだと分かった。 それは、素粒子は一カ所に留まってはいなかったのだ。素粒子は一カ所以上の位置に同時に存在している可能性があった。 従って、「素粒子は私たちの宇宙にのみ存在するのではないのかも知れない?!」と、物理学者たちは想像した。 「他にも、宇宙があるかも?」 と、予感したんですね?! 因みに、広辞苑によると以下のようにあった。 そ‐りゅうし【素粒子】 (elementary particle) 物質の構造を分子・原子・原子核と分けて階層的に見たとき、原子核の次にくる粒子をいう。相互転化を基本的特徴とする。 ・・・広辞苑より。・・・ 物理学において素粒子(そりゅうし)とは、物質を構成する最小の単位のことである。
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その 2 |
平 行 宇 宙 |
「あの世」の復活
その結果、素粒子はこの宇宙と平行する他の宇宙との間を行き来している。 そのような、いわゆる平行宇宙が無限に存在し、そのすべてが同じではなく、僅かずつ違っているというのだ。 「別の宇宙では、エルビスプレスリーは、まだ生きているのだ。 また、ここに居る私たちが、まだ生まれなかった平行宇宙が、別にもある」というものだ。この考えはあまりにも突飛だったので、しばらくは無視されて、受け入れられなかった。が、しかし、その後平行宇宙論は復活することになる。 物理学者たちの最大の願いは、宇宙のすべてを説明できる、統一理論を見いだすことであった。 古い諺がある。それは「願い事をするときは、それが実現したときのことを考えておきなさい。」と言うものである。 長い間、願い続けた結果、物理学者たちは平行宇宙の発見へと導かれることになった。 ・・・・・・・・・・・<NHK解説者> 注: CG提供 国立天文台「四次元デジタル宇宙プロジェクト」 2008.5
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その 3 |
平行宇宙の発見経過 | ※ ニューヨーク私立大学 ミチオ・カク 氏(日系) ミチオ・カク 氏のHPへ
ミチオ・カク 氏が8歳の時、アインシュタインが死んだ。 この時に、アインシュタインの未完の原稿があった。それは統一理論の原稿であった。 ○ 1980年代 新しい理論。英国の物理学者スティーブン・ホーキング氏。「物理学は、ついに神の心を知るところまで来た。」と言った。・・・『すべては「紐(ひも)」からできている』と言うものであった。 ○ ペンシルベニア大学 バート・オブレット氏 「物質は小さな粒子からなっていると思われていたが、今では、粒子ではなく紐(ひも)からできていると言うことになった。」=素粒子の姿は、眼にみえない小さな紐であった。 だが、これは他の専門の物理学者にさえ、容易に理解できない理論だったそうだ。 (T_T) 天才達の関心は、我々のそれとは隔絶したところにあるようです。 _(_^_)_ |
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その 4 |
『超ひも理論』に到達 | 物理の世界は、ヴァイオリンやギターのように、紐が奏でるハーモニーである。 これは、シンプルでエレガントな理論であった。 そこで、この説こそは、統一理論かと思われた。 それならば、宇宙の起源を説明できなくてはならない。可能であろうか? 「様々な銀河、惑星、流れ星、生命・・・、これらは、ヴァイオリンのヒモが奏でるメロディーのようなものだ!」と、言うのです。
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その 5 |
ビッグバンの説明 | ◇ 統一理論 = ブリンストン大学 ポール・シュタインハート氏
最初の恒星や銀河が造られたころ、つまり宇宙が十億歳だったころのことは分かっている。 最初の原子ができた数十万歳の頃も分かっている。 最初の原子核ができた誕生後数秒のことも計算できている。 もう少しで、ビッグバンがの謎が解明できるところまでたどり着きました。 そして、ビッグバンの直後、10ー35乗秒後まで遡(さかのぼ)ることができた。(マイナス35乗秒後)。 「これで宇宙誕生のすべてが説明できる!」と、科学者たちは期待した。 ところが、ここから暗礁に乗り上げた。二つの理論が自滅し始めた。計算は不可能であった。 マイナス35乗秒後とは、 ビッグバン開始から |
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その 6 |
ここから先に進めない | ※ 特異点
すなわち「時間」の壁があった。物理学者たちはすべてが数式で表せると思っていた。ところが、最も重要な部分が物理の法則に当てはまらない。 ビッグバンの始まりそのものが宇宙論最大のミステリーだった。 一般相対性理論を使って、ビッグバンの過程を遡って行くと、特異点を発見する。 ところがこの特異点では、アインシュタインの方程式そのものが破綻してしまうのだ。 天才アインシュタインにも、もちろん、限界があったのだった。(ここでは、そう思われた。) |
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その 7 |
ひも理論に持ち上がった問題点 | 第二のひも理論が生まれ ・・・ その後、次々と、最終的には、五つの紐理論が誕生・・。 「これでは統一理論は導くことができない。」・・「まったく無の理論だ!!」という、端の学者たちもいた。 最初のヒモ理論に習って学者達がこぞって考えた結果、最終的に、1990年頃までに五つの理論となった。 これでは、とうてい”統一”どころではない。 仏教にこんな話がある。蚤が像を見ると・・・・・。 |
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その 8 |
超 重 力 理 論 |
※ ミシガン大学 マイケル・ダフ氏:超重力理論の若き担い手
超重力理論の支持者は、自分たちの理論とそれほど違いがない紐理論の支持者に苛立ちを感じていた。 二つの理論の違いは、「宇宙の次元の数」だけであった。 ○ 三次元の世界に住んでいると考えている。 ・・・上下・左右・前後 ○ 物理学がもう一つ加える(アインシュタイン)・・・・ 時間→ 四次元 ◎ ひも理論では、空間の9次元+時間の1次元 → 10次元が存在 ◎ 超重力理論では、 → 11次元 衝撃的なひも理論の発表:11次元を取り入れると、五つの紐理論が統一されることが分かった。 方向音痴で、ナビがないと車に乗れない私。でも、何とか、三次元まではわかったつもり! ??? ・・・・。 |
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その 9 |
M 理 論 |
(膜理論)
ひも理論は、きわめて小さな紐があらゆる物質の基礎単位である。とする考え方。 そこに十一次元を付け加えたことで、そのひもの状態は変化し、それぞれのひもの端は一つの膜の上に結合した。 すなわち宇宙のすべての物質はこのような膜に結っていると結論。 宇宙全体が一つの膜だという理論である。 M理論(膜理論)と名付けられた。メンブレイン(Membrane)のM。 十一次元は、三次元の世界のあらゆるポイントから、一兆分の1m離れたところに存在する。 きわめて近い位置にあるのだが十一次元を感じ取ることはできない。 この奇妙な空間に私たちの宇宙の膜が浮かんでいる。 科学者たちは、これを 「ゴムシートのように、泡のように膨らんで・・・」 と説明する。 こうなると、市井の凡人にとっては、物理学者の説が神秘主義者達の直感の話と区別がつかない。 それにしてもデッカイ膜だ! |
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その 十 |
も う 一 つ , 別 の 宇 宙 |
十一次元の空間の中に、もう一つ別の宇宙が存在すると言う科学者も現れた。・・が、当時は無視された。 しかし、間もなく、「宇宙は、本当に一つのみか?」と言う命題に取り組み出す。 ハーバード大学:リサ・ランダル氏(女性の物理学者)が口火を切った。 「自然の中には様々な力が存在し、そのほとんどは解明できているが、重力の弱さは説明の付かないものである。」重力の弱さ・・・・非常に特殊なものである。 重力は他のものに比べるときわめて弱い。= 地球全体が、人を引っぱり続けているのに、人はものを持ち上げることができる事実に着目したのである。 ハーバード大学:ニマ・アルカーニ・ハメンド氏は、・・「私たちの足を地球に引きつけ、地球は太陽に引きつけられていますが、重力はそれほど強いものではない。 信じられないほど弱いもの。 私たちが簡単に、物を持ち上げることができるではないか?!」 と、・・・・・・。 支持する学者:「冷蔵庫にくっついている微弱なマグネットで、クリップに近づけると、クリップはくっつく。いかに重力は弱いものかが分かる。」・・・と言う。 ・・・と言うことらしい。何気なく見過ごしている「あたりまえ」なことは多い。 |
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その 十一 |
重 力 の 弱 さ を 説 明 |
それは=重力のしっぽ
「十一次元の存在を考えると、重力の弱さを説明することが可能である。 これは、重力が十一次元に漏れだしているからである。」と説く。 ハーバード大学・リサ・ランダル(Lisa Randall)教授(女性)は、解説した。→ 「われわれの住んでいる膜宇宙の近くにもう一つの膜宇宙があって、そのもう一つの膜の上では、われわれの物理の法則は通用しない。 重力がその膜のそばに集中しているとすれば、漏れだした他の場所(宇宙)では重力は弱くなるはずである。 われわれは、重力のしっぽを見ているだけである。」 ・・・これで重力の弱さを説明できる。
しかし、そのためには、平行宇宙の存在を認める必要がある。 彼女に続いて、多くの研究者がこの証明に加わった。 証明できるから、科学的という。証明できないからと言って、しかし、排除できないことも多い。日本人のみならず、”みんなで理解できないこと”を蔑視したがる癖がある。 |
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その 十二 |
至 る と こ ろ で 平 行 宇 宙 が 姿 を ・・ |
研究を進めると、至るところで平行宇宙が姿を現した。十一次元の中から至るところでまく宇宙が出現。 (われわれの住んでいるのと同じ三次元の膜・エネルギーのシートに過ぎない膜・円筒形・ループ状の膜・・・、様々な膜で溢れている。) これらの膜一つ一つが、この宇宙と少しずつ違った平行宇宙なのである。 素粒子の不安定な宇宙では、物質は存在できない。 しかし、生命の存在する宇宙もある。無限にある宇宙。文明を持つ宇宙も無限にある。 このM理論が「統一理論」なのだろうか? ・・・「統一理論」であることを証明するには、この理論でビッグバンの始まりである特異点を説明できなくてはならない。 斬新的な理論=平行宇宙論を打ち出した。 とても楽しい話だ! ココに、すぐソバに、別の宇宙が存在しているんだ! 浅学非才で凡人の私には、この話は・・・ 「霊媒師」の言うことのような・・・・。妙なお話だ。 |
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その 十三 |
電 車 の 中 で 、 平 行 宇 宙 論 |
2001年まで、十一次元は穏やかな空間だと考えられていた。 ○ ペンシルバニア大学 バート・オブレット氏は、 革新的な考えを発表した。 「十一次元は様々なまく宇宙が嵐の海の波のように、のたうちまくる空間」 を考えた。 そして、 「衝突したらどうなるのだろう?」 と。 ○ ケンブリッジ大学 ニール・キロック氏は、 この時、ビッグバン以前が解明されないままになっていたことに疑問を抱いていた。 そして、バート・オブレットの考えに興味を持っていた新しい世代であった。 また、 ○ プリンストン大学 ポール・シュタインハート氏は、同様に バート・オブレットの考えに興味を持っていた新しい世代 だった。 上記の三人が、ケンブリッジ大学での研究発表会の後、そろって芝居見物に出かけることになった。 その途中、電車の中で話し合っている内に、新しい理論を発見したのである。 特異点の謎: 「ビッグバン=膜自体が波打っている。そして、その膜が波打ちながらの、膜同士の衝突によって発生する。 ・・・恒星・惑星・銀河など多くの物質の誕生を、この衝突のエネルギーが生み出す。」というものであった。
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◇ マサチューセッツ工科大学 アラン・グース は、実験室で、宇宙を生産も可能。 ・・・とも言う。 |
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2 宇宙の形は・・・?! <数学の巨人・ポアンカレ予想の証明> 2007年10月 NHK放映の抜粋
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