和紙の数え方と厚さ
和紙の数え方
紙はふつう「1枚・2枚」と数えます。出荷するときの単位は「帖」「束」などを使います。
例えば、美濃紙1帖は48枚、1束は10帖ですから美濃紙1束は480枚です。
和紙の厚さの表し方
和紙の厚さを表すには、「××ミリの紙」とはいいません。「××匁(もんめ)の紙」といいます。「匁」は、重さを表す単位です。同じ面積の紙であれば、重い方が厚いということですよね。
美濃(岐阜県)の場合、二三判(2×3尺:約60.6×90.9cm)の重さ(厚さ)が基準になっていて、それよりも小さい紙は、その紙1枚の重さをいうのでなく、同じ厚さの二三判の重さをいいます。少しややこしいのでもう少し詳しく説明します。
美濃判の大きさは約27.3×39.4cmです。二三判の大きさは約60.6×90.9cmですから、美濃判は二三判の約20%の大きさです。例えば3匁の二三判は約11.25g(1匁=3.75g)ですから、3匁の美濃判は二三判の約20%、実際には約2.25gになります。※これは、あくまでも紙の厚さを表す表現方法ですから実際の重さとは関係ありません。