加藤 瞳さん(加賀雁皮紙)


所在地 石川県能美郡川北町中島

加賀雁皮紙について
 川北町では天明3(1783)年から紙すきが始められたそうで、京都方面に送られていました。ここの和紙の特徴は、地元で産出する泥を原料に混入するところにあります。もともときめの細かいガンピに泥を混ぜることにより、なめらかさが増すとともに熱や衝撃に強くなります。現在では箔打ち紙として日本の伝統工芸に欠くことのできない紙です。
 余談ですが、女性(時には男性も)の使う高級な「あぶらとり紙」は加賀雁皮紙などが箔打ち紙として使われた後のものです。

紙すき

紙すき
簀には「紗」が張られている。これは繊維の細かいガンピが簀の目に入り込むのを防ぐためだ。

 

   
和紙

中島箔打ち紙(薄様)
金箔打ちに使う。紙をよく見ると紗の目がわかる。

 

板張り

乾燥のため板に貼る
薄いのでデリケート

 

    
和紙

中島箔打ち紙(厚様)
銀箔打ちに使うほか、銅版画の紙としても最適だ。

 

泥

バケツの底にあるのが泥
採取場所はヒミツ

   
和紙

加賀雁皮紙
書道かな料紙として使われる。

 

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