たけとみ いりおもて            
竹富町立西表小中学校での紙すき


 西表小中学校は、児童生徒数25人の小さな学校です。ここでの紙漉体験学習は、歴史が古く、昭和56年に始まりました。ことの始まりは、当時、西表診療所にいらした下田さんというお医者さんが青ガンピに着目し、竹富町の勤労生産学習のひとつとして和紙づくり学習を西表小中学校に呼びかけたことによります。
 当時、首里(那覇市内)の方で工房を持っていた勝公彦氏を招き、指導助言をいただいたそうです。勝さんは故人となられましたが、本校の児童生徒はその時の指導を脈々で受け継ぎ小学6年生と中学3年生は、自ら漉いた和紙を卒業証書にして巣立っていきます。
 2001年1月22日より、原木の採取とゆでる作業をおこないました。原料は、西表島内に自生する青ガンピです。24日には紙すきをおこない、25日に圧搾、26日に板張り乾燥をおこなったそうです。そして29日(月)には完成した和紙が子どもたちの手に渡ったそうです。
 沖縄本島からさらに南下した、マングローブの生い茂る美しい島での紙すきは、気温と水温が高くかなり苦労されたようです。「紙漉き本番は、やや悪戦苦闘をしながら一応、無事終了しました。水温が高いせいか?ネリのからみが悪く、いつもなら、3回ほど汲みこんで漉くものを1回のためすきで対応しました。」とのことです。
 いずれ詳しくご紹介できると思います。とりあえず速報です。

(資料、情報提供:西表小中学校 宮城克典先生)

竹富町立西表小中学校での紙すき
ガンピの和紙ができました(西表小中学校のみなさん)

ガンピの和紙西表小中学校で漉いたガンピ紙(29×39.5cm)
ガンピの和紙左の和紙を拡大しました

西表島沖縄県

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